訴状の提出
今日は、まゆ嬢と訴状の提出に東京地裁にきています。
S:「まゆ嬢、どうして、そんなにバック抱え込んでるの?
重いの? 持ちましょうか?」
まゆ(小声):「いいえ、重さは大したことありませんが、
今日は大金もってるんですよ」
S:「大金? はぁ? なんで」
まゆ:「いつもは、印紙と郵券は、事務長が用意してくれるのですが、
今日は小百合先生が初めてだから、ご経験のために
印紙を購入するところから、やってくださいですって」
S:「え? じゃあ、印紙もこれから買うの? どこで?」
まゆ:「そうです。裁判所の地下に郵便局が入っていて、そこで
購入できますから」
S:「地下ってあったの? エレベータの表示は上階行きしかないわよ
階段でいくの?」
まゆ:「ほら、ボケてないで! 下ボタンもあるでしょう。
下行きのエレベータがきたら、乗りましょう」
S:「さすが、まゆ嬢、詳しいわね」
◎ ◎ ◎
(地下にて)
S:「地下って、売店とか、いろいろあったのね。
いつも、法廷へ直行だったから、気づかなかったわ。
印紙は・・・そこの郵便局ね」
まゆ:「地裁の郵券セットと印紙80万円をお願いします」
S(小声):「何? 郵券セットって?」
まゆ(小声):「郵券は依頼者にはいくらって請求しますが、
納付には、何円の切手を何枚って
細かく決まってるんですよ。
裁判所で郵券買う方は、提訴用の方も多いから、
郵便局で予めセットにして、揃えているの。
それに、地裁と高裁で郵券の額も異なるから、
地裁の郵券セットっていわないと、
どのセットが必要かわからないでしょ」
S(小声):「ふむふむ、勉強になりますわん。
事務長に感謝せねば・・・」
◎ ◎ ◎
(14階の受付にて)
S:「受付、混んでるわね」
まゆ:「これくらいは、普通ですよ。
そこの提訴の順番待ちの券を取ってくださいね」
S:「銀行みたいね・・・では、しばらく待ちましょう」
まゆ:「小百合先生、今、訴状出してる人、すごい量ですね
先生方の書面や証拠はときどきうんざりするけど、
訴状であんな量は、初めてだわ」
S:「あら、一所懸命やってるって、褒めていただきたいわ
あれって、税務訴訟かしら? それとも、一般民事?」
まゆ:「どちらかしらね?」
S:「ウチのライバルの鳥飼事務所だったりして・・・」
受付:「187番の方、お待たせしました」
S:「はい。お願いします」
受付:「訴状、訴状、委任状、証拠・・・ん?(と、しばし書類整理)
今度から提出のときはこのように、2部別々に
揃えてから出してくださいね」
S:「申し訳ありません。今日初めてだったので、
今度から気をつけますね」
受付:「また、呼びますからかけて待ってください」
S(小声):「まゆ嬢、訴状提出にもいろんな掟があるのね!
揃えてくださいですって、みればわかるのにねぇ」
まゆ(小声):「うっかりしてました! そうなんです。順番で揃えて
別々にしておかないと、チェックしにくいみたいですよ
特に東京は一日に相当量の訴状が提出されるから
そのくらいはご協力申し上げないとね」
S(小声):「で、問題は印紙かしら?
木下先生がまたチャレンジしてるから」
受付:「サンタ事務所さん、お待たせしました。
この印紙額は、どうやって計算したかわかりますか?
請求の趣旨がたくさんあって、ちょっとわかりにくいのですが
ひょっとしたら、印紙が多すぎるかもしれませんので」
S:「添付の別表だけではちょっと説明が難しいですし、
疑義もあるところと思われますが、
印紙額でしたら、少ないことはあっても、
多すぎることはないはずです」
受付:「そうですか。貼ってしまうと、戻すのが大変なんですが
多すぎることはないんですね。では、これで受け付けますが、
あとから、部のほうで検討して、
ご連絡差し上げるかもしれません」
S:「あとからってどのくらいでしょうか? 提訴期限が少し気になってますが」
受付:「訴状は明日には部にまわりますが、
ご連絡は通常1週間くらいみてください。
お急ぎでしたら、2-3日して連絡してください」
S:「わかりました。ありがとうございます」
◎ ◎ ◎
こうして無事提訴が終わりました。
あとは、部の書記官さんに連絡して、
印紙の確認をすることになります。
待ってる間のエピソードを1つ。
受付の方が、「この訴状はさいたま地裁宛になってますが・・・?」と
提出にいらした事務員と思しき女性に声をかけています。
どうやら、提出する裁判所を間違えてしまったようです。
時間は午後4時を回ってました。提訴期限が当日だったら、
期限徒過で弁護過誤訴訟の提起されかねないところです。
皆様、くれぐれもそのようなことのなきよう・・・
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